金融機関から融資を受ける際には貸借対照表のどこを見られる?その2

前回のブログに続いて、金融機関が融資の際に貸借対照表(BS)のどこを見ているのかについて書きます。

債務超過になっていないか?

BSの右下の純資産の部を確認して、純資産の部の合計がマイナスであれば、債務超過といわれる状態です。

債務超過とは、資産よりも負債が多い状態です。この状態では、資産を全部売っても負債を返すことができません。

債務超過の状態の会社には、金融機関は融資に消極的になるので、何よりも、債務超過の状況を改善していく必要があります。

経営を立て直して利益を出して積み上げて、債務を解消していかなければなりません。

純資産の部合計がマイナスではない、債務超過ではない会社の場合、自己資本比率を計算してみましょう。

自己資本比率=自己資本(純資本)÷総資産×100

上の算式でパーセンテージを求めることができます。

この自己資本比率というのは、会社の総資本のうち、どのくらいが自己資本(純資産)でまかなわれているかを示しています。

業種によっても数値は異なりますが、20~30%が目安の数値です。この数値が高いほど財務安定性があり、金融機関の評価は高いです。

借入金の返済ができるのか?

①借入金月商倍率

金融機関は、貸したお金がきちんと返ってくるかどうかをチェックします。返済能力の判断ですね。

では、返済能力はどうやって判断するんでしょうか?

これには、売上、利益、借入金を比較して判断していきます。

一つ目は、借入金月商倍率というものです。

次の算式で求めます↓

借入金月商倍率=借入金÷月の売上(月商)

この数値は、借入金が月商の何倍なのかを表していて、一般的には借入金が月商の3倍以内であれば良好といわれています。

②債務償還年数

債務償還年数とは、借入金を何年くらいで返せるかを示すものです。

計算式は次の算式で求めます↓

債務償還年数=借入金÷(当期利益+減価償却費)

(当期利益+減価償却費)は簡易的なキャッシュフローをあらわしています。

この債務償還年数は、目安として10~15年以内であればOKといわれていますが、10年以内を目標にしましょう。

債務償還年数が短い会社は融資を受けられる可能性が高く、10~15年超の会社は追加融資が難しいかもしれません。

借入金を減らす、利益を増やすことによって、数値は改善します。

まとめ

前回、今回のブログでは、金融機関が見ている貸借対照表(BS)の主なチェックポイントについて説明しました。

BSの主なチェックポイントをまとめると...

◆現預金があるか?

現預金の金額をチェック

◆大きい金額の科目はあるか?

過去3年分くらいの科目の増減をチェック

◆貸付金、仮払金の残高は?

貸付金や仮払金の残高をチェック

◆債務超過になっていないか?

純資産の部がマイナスかどうか、マイナスでなければ自己資本比率をチェック

◆借入金の返済ができるのか?

借入金月商倍率、債務償還年数をチェック

貸借対照表の主なチェックポイントについて見てきましたが、もちろん損益計算書についてもチェックされます。

損益計算書のチェックポイントについては、またの機会に記事にしたいと思います(^^♪

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